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Whtat's New

社会的階級から産まれる結ばれるはずがない二人によるロマンス。切なく渋く完成度が高い。切ない美しさを体感できる所がこの作品の一番素晴らしいところで有る。
緻密。当たり前で有るがこの時代の所作(特に話し方、動き、服装など)に拘っている。時代劇に精通しているわけではないが世界観に忠実に創作されている迫力を感じた。普段小劇場で観劇しないものにとって、この場でこのように丁寧に創作する作品と出会えるとは驚きと共に喜びがあった。世界観に拘っているからこそだが、言葉が古く何を話しているのかわからない所があった。自分よりも江戸時代の知識がないものなら更に言葉は複雑だろう。敷居は高くなるが、だからこその完成度。
質の高い良いものをみた。

カムパネルラの作風は賞レースに向いていないと思う。
なんというか、物事を揃え、並べた作品というよりは、観た人にどこかがちょっと、なにかがちょっと、残りますようにという表現だと思うから。
それは、個人的には好みではないのだけれど、自分が選んだだけでは出会えない演劇と出会えて、この日は良い日になった。小劇場、めちゃくちゃ楽しいなと思った。
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セットも何も無く2人の身体だけで進んでいくお芝居。
お二人のマイムがとても素敵で、どうなっているのかという現状が目に浮かんできてすぐに物語へ吸い込まれました。
こんな簡単な言葉で済ませていいのかどうか悩んだのですが、素直に白状しますととてもきゅんきゅんしました。
気の強そうな印象を抱いたお初さんが思いの丈を語り出す瞬間のあの儚げなお顔と、ずっと気丈に振舞っている徳兵衛さんのあの仕草一つ一つに心を撃ち抜かれていました。
今であればもう少し楽に考えられたのでしょうが、江戸の世相であればあの二人の身分の違いでの恋は重いものでその報われなさに切なさを覚えました。落語というものに対しあまり興味を持たず生きてきたのですが、これを機に触れてみたくなりました。
今度原作を読んでみようと思います。

先攻でこの作品…かなり攻めてきたなあという印象。キリンさんとは1度戦っているため、次はどんな作品で来るかと期待していたところではありますが、やはり今回も尖ってました。
時代物を、エンタメとした観やすくするなどをせず、徹底的に江戸の世を30分生き続けて魅せたことがとても素晴らしく思いました。なんせ時代物を見慣れてないお客さんだって多数居るはずなのに、客席に座っている方全員が最後まで見入っていました。現代にも通ずるような、「一途で純粋な恋のお話(当パンより引用)」であるからこそ、登場人物の心情がとても緩やかに観客の心にも流れていくようで、話の内容よりも目の前の二人の間で起きている熱情が印象的でした。
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有名な「曽根崎心中」を題材にした落語「お初官兵衛」の物語。
まさしく「純愛の物語」とでもいうお芝居でした。
柳橋の芸者と船頭が雨に降られて船を停めるところから始まりました。
始まってすぐに目を引いたのは船頭の方の身体使いでした。
とにかくマイムが上手いの一言。どこに何があるか、今何をしてるのかが言葉に出さずとも伝わってくるのは素晴らしかったです。
二人の会話がゆったりと進んで行き、お互いに恋慕の感情が見え隠れしていくのもお約束ではありますがそれがまたやきもきしつつも楽しいお芝居でした。

この作品が終わったとき、僕は30分間一緒にこの作品を見たお客さんの顔を見渡しました。
この作品を見てお客さんたちはなにを思ったかとても気になって。僕の主観的な意見ですがお客さんは気難しそうな顔をされていたように思いました。確かにわかりやすいお芝居ではなかったように思います。ただ僕の主観的にはカムパネルラさんがこの作品にこめた想い、魂がとてもダイレクトに伝わってきてとても心を揺さぶられました。
舞台は白い紙がばら撒かれ真ん中に一つのエリアを照らす照明という異質な空間のなかまず落語のような口調で話が始まり、何が始まったのだろうと考えていると、どうやら自分の人生について語っていることがわかりました。
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