RIVALS EYE【第六節:カムパネルラ】
社会的階級から産まれる結ばれるはずがない二人によるロマンス。切なく渋く完成度が高い。切ない美しさを体感できる所がこの作品の一番素晴らしいところで有る。
緻密。当たり前で有るがこの時代の所作(特に話し方、動き、服装など)に拘っている。時代劇に精通しているわけではないが世界観に忠実に創作されている迫力を感じた。普段小劇場で観劇しないものにとって、この場でこのように丁寧に創作する作品と出会えるとは驚きと共に喜びがあった。世界観に拘っているからこそだが、言葉が古く何を話しているのかわからない所があった。自分よりも江戸時代の知識がないものなら更に言葉は複雑だろう。敷居は高くなるが、だからこその完成度。
質の高い良いものをみた。