30CLIMAX直前アンケート:わくらば
西村こころの一人ユニットである『わくらば』。主宰の西村が役者とプロデュースに専念し、作品ごとに作・演出を迎えるというスタイルでリーグ戦に挑み、第三節では30リーグ2022優勝団体『謎の女───《まなみ》。』のマナカ、第五節では30GPの常連である『Micro To Macro』の石井テル子という強力な作演を招聘して見事に二連勝。リーグ優勝を果たした。
Questionnaire
Q1.リーグ戦を振り返って
想像以上に長い長い期間でした!!笑
ユニット名を決めたのが2024年の年始なので、約10ヶ月。
ずっと公演や作品の事を考えていた濃密な10ヶ月でした。
個人的になるのですが、今回リーグに関わってみて踏み出す恐怖を少し払拭出来た気がします。
嫌な事や面倒事からは逃げたいし、良い事は誰かが持ってきてくれるのを待ちたいし。
でも滅多に来ないんですよ。
そんな願望とはおさらばしなければならない環境だったので自分から動き出す事がいかに大事かを学び直しましたね。
踏み出して全てが良い方向に進むかと言われれば五分五分なのですが、そこは適材適所。
その分野が得意な方に丁寧に頭を下げて助っ人をお願いしてみましょう!!
無理なもんは一旦無理です!!今後学びましょう!!
リーグをきっかけにたくさんの方と出会わせていただき、様々な考え方に触れました。
きっとこの経験が無ければ出会っていない方もいらっしゃると思います。
そんな経験をさせていただけて良かったとここまできてやっと言える気がします。
Q2.リーグ戦(10作品)の最優秀作品は?
21世紀のキリン 『PINK』
演出から構成、芝居がとても美しい作品で美術品を見ているような作品でした。
何も無い空間なのに桜が満開に咲いている様子が見えてきて、まるでその現場に自分がいて目の前で彼らの会話を見ているかのような感覚でした。
あまり芸術作品のような作品を見たことがなかったので、衝撃だったのかもしれませんがこの作品が私にとっては優秀といいますか、心に刻まれた作品でした。
また再演される時は必ず見に行きます。
自分一人では出来なかったこと、作品を作っていただいたご恩や愛着もありますし、最高に面白いと思っている【わくらば】自ユニットの『此処からさきのはなしをしよう』『一寸、レッスン、listen』と言いたかったところなのですが、全団体様が自団体の作品は最高だと思っていらっしゃるだろう、ということで一旦自ユニットは棚に置いてます。
Q3.リーグ戦(10作品)の最優秀俳優は?
夏夏冬 (劇団皆奏者)
21世紀のキリン 『PINK』
これもわくらば抜きで考えさせてもらいました。
わくらばを入れて考えていたのですが、そりゃ好きな方々を呼んでいるんだから全員の芝居が好きなのは当たり前でそこから更に他団体様の俳優さんも含めたら、と選ぶのに半年はかかりそうだったので抜きです。
夏夏冬さん。
この方のお芝居が強烈で数ヶ月前の作品ですが未だに頭にこびりついています。
狂気からの憑き物が落ちた際の清々しい程の変貌っぷり。見ていて気持ちが良いくらいでした。
こちらの想像力を掻き立てる空白があるように感じて。
芝居に空白があるわけではないんです。
なんなら芝居は繊細に緻密に練り上げていらっしゃるのだろうなと思います。その緻密さから生まれでる空白?が心地よくて上手く言葉に出来ないのですがその感覚が素敵でした。
基本なんでしょうが、言葉が聞き取りやすくストレス無く届くのも響いた一因でした。
いつか舞台でご一緒してみたいです。
Q4.30CLIMAXへの意気込み
一人では出来ることが限られている上に、更に!!出来ることが人より少ない代表(西村)をわくらばに関わってくださった皆様が善意で助けてくださりCLIMAXまでこれました。
そして前作、前々作と応援・観劇してくださった皆様のおかげでもあります。
本当にありがとうございます!!
私の中で今回のCLIMAXはもう21世紀のキリンさんやお客様も含めて総力戦のように思っておりまして。勝手に一員にするなっていう話なんですけれども。
しかし、最後ですし会場全体で熱い公演に出来たらと夢をふくらませております。
今までわくらばが受けたご恩に報いる為、そして何より芝居って楽しいものなんだと純粋に思っていただけるよう励みます!!