Chairmans EYE -第五節展望-

CHAIRMANS EYEとは
30リーグチェアマンの上田ダイゴが
各団体の紹介や試合の見どころを
独断と偏見と妄想で紹介するコーナーです
今回は第五節
『カムパネルラ×わくらば』を
独自の目線で徹底解説します!!

前代未聞の演劇リーグ戦『30リーグ2024』もいよいよ大詰めの第五節。火リーグを代表して30リーグ決勝戦『30CLIMAX』へ進出する団体が決定する『カムパネルラ×わくらば』の戦いが迫って来た。
ここで火リーグ三団体の現状とリーグ優勝の条件を整理してみよう。
まず一足早くリーグ戦二試合を一勝一敗(2ポイント)という戦績で終えているD地区の状況だが、優勝条件としては・・・
①第五節でカムパネルラが勝利し、三団体が一勝一敗(2ポイント)で並ぶ
②二試合の合計得票数でわくらば、カムパネルラを上回る
この二つをクリアしなくてはならないのだが、現時点でD地区の二試合の合計得票数(45票)がわくらばの一試合の得票数(58票)に負けているので、残念ながらD地区優勝の可能性はなくなってしまっているのだ。
なのでリーグ優勝はわくらばとカムパネルラのどちらかに絞られており、第五節の結果が・・・
①わくらばが勝利もしくは引き分けの場合、わくらばの優勝
②カムパネルラが勝利の場合、リーグ戦二試合の合計得票数が最も多い団体の優勝
となっている。
つまり、わくらばが勝てば文句なしの優勝、負けた場合は二試合の合計得票数勝負となるが、現時点で両団体の得票数はわくらばが58票、カムパネルラが15票と大きな差がついており、カムパネルラが優勝するためには勝つ事はもちろん、最低でも43名以上のお客さんにご来場して頂いた上に圧倒的な得票をしなければならないという、かなり厳しい状況に追い込まれている。

CHAIRMANS PREDICT
状況的には圧倒的に有利と言っても良いわくらば。初戦の第三節では第一回30リーグ優勝団体の作演と実力派役者を多数招聘するという隙のない布陣で勝利したが、第五節も若き実力派役者陣に加えて、作演には火ゲキ30×30の常連であり、演劇バトルトーナメント『30GP』でも結果を残しているMicro To Macroの石井テル子を招聘。優勝目前であっても攻撃の手を緩める気は一切ないと言わんばかりの布陣で挑んできた。
対するカムパネルラは逆転優勝に向けて背水の陣で挑まなくてはならない状況なのだが、本番前週に緊急ニュースが飛び込んできた。なんと、諸事情により演目を変更するというのだ。もちろんこれは戦略的な変更ではなく、あくまで緊急自体への対応との事であり、決してポジティブな出来事ではないと目される。しかし奇跡を起こす為にはそれこそ人智を超えた思い切った策が必要であり、そう考えればこの緊急事態は神様が書いた大逆転勝利へのシナリオと捉えられなくもない。
二つの団体の作品と、勝負の神様が作り上げる戦いのドラマが同時に楽しめる30リーグ。そのひとつの最終回でもある火リーグ優勝団体決定の瞬間をぜひその目で確かめて欲しい。
上田ダイゴ(30リーグチェアマン)
※敬称略