RIVALS EYE【第二節:わくらば】
2024年05月03日
RIVALS EYEとは
ライバル達が熱いホンネをぶつけ合う
30リーグ2024参加団体による公式戦の観戦レポートです
今回は第二節『演劇集団シアターライズ×21世紀のキリン』を
わくらばがレポート
はたしてライバルはこの試合をどう観たのか?
演劇集団シアターライズ さん
あのカップルも主人公と同じく見たかったものがあるのか…仕事の最寄り駅にお父様が来た…?これは本当に実際にある駅なのか…?とどこまでが現実なのかわからなくなってくる不思議なお話でした。
とても心苦しい出来事を取り扱った作品でしたが、最後に登場人物のお顔を見て前に進んでいけると良いなと思わせてくれる素敵な時間でした。
代表の上坂さんに関してですが、代表・作・演出もして、俳優としても出演してと大変だっただろうなと思いますが、そんな大変さを感じさせないパフォーマンスも素敵でした。
21世紀のキリン さん
男女の何とも言えない居心地の良い関係が、ものの数分でしっかり見えて脚本も役者さんも素敵でした…
少年の夢に取り憑かれている時の狂気の満ちたお顔と憑き物が落ちたお顔が別人で感嘆
後半の臓物がゾワゾワする感覚。
グロテスクなものが苦手でして、右手を…の瞬間を想像してしまって少しグロッキーになったんですが、そんな気分を忘れさせるくらいの男と少年のやり取りに固唾を飲みました。
桜の木は無いけれど、花弁や芝居によって実際にあるように見えてきて作品への没入感が凄まじかったです。
桜を見る度にこの作品が頭を掠める気がします。
西村 こころ(わくらば)