RIVALS EYE【第五節:D地区】

2024年08月08日

RIVALS EYEとは

ライバル達が熱いホンネをぶつけ合う

30リーグ2024参加団体による公式戦の観戦レポートです

今回は第五節『カムパネルラ×わくらば』を

D地区がレポート

はたしてライバルはこの試合をどう観たのか?

カムパネルラ「PoeM」

急遽の体調不良により2人から1人に変更とのこと。
本番直前に台本変更する事態があり、不安が先行したまま舞台の幕が上がりました。
伝えたいこと、お客さんにぶつけたい事の濁流。
本人の心の内を曝け出していて、その熱量が凄まじいの一言でした。
しかしながら、劇の内容がいまいち入ってこない。
今舞台に立っている男は一体誰なのか?
父なのか、子なのかが伝わってこない。
マンボウと戯れていたら子供が急に産まれていたり、話している言葉も時系列が散り散りになっているのかいまいち入ってこず、観劇終了してからも眉間に皺が寄り、首を捻りながらこの舞台について考えていました。
題名通り、詩的な慟哭であり評価が非常に難しいものでした。


わくらば「一寸、レッスン、listen」

オーディションに落ちた舞台役者というなんとも身近な男性とその彼女の二人のシーンからスタート。
役者さんの空気感もよく、和やかな雰囲気で進んでいくのかな?と思いきや突然のブレーキ音。
「誰か助けてください!」と耳に覚えのあるセリフから時間が進み、場面が変わると男性のみ…。
「これは男性が実は死んでいるのでは?」と予想もできていて、幽霊に見せかけた彼女はガーゼや包帯をしていて確信に変わりました。
予想ができている分、話も入っては来やすかったのですが、話の終盤でそのことを明かす都合上、二人の関係性や彼女の友達である霊感のある女性のキャラのバックボーン(何かトラウマがあり、家に鍵をかけられなくなったこと)が突然舞台に放り投げられていてあまりにも勿体無いと感じました。
30分という短い時間でまとめ上げる以上仕方ないとは思いますが、キャラクター同士の関係性が希薄に思えてしまい、感情移入が難しく、60分以上の長さでその部分を深掘りしたものが観たいと思ったお芝居でした。

熊猫(D地区)

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