RIVALS EYE【第六節:カムパネルラ】

2024年09月10日

RIVALS EYEとは

ライバル達が熱いホンネをぶつけ合う

30リーグ2024参加団体による公式戦の観戦レポートです

今回は第六節『21世紀のキリン×にほひ』を

カムパネルラがレポート

はたしてライバルはこの試合をどう観たのか?

〈21世紀のキリンさま〉

社会的階級から産まれる結ばれるはずがない二人によるロマンス。切なく渋く完成度が高い。切ない美しさを体感できる所がこの作品の一番素晴らしいところで有る。
緻密。当たり前で有るがこの時代の所作(特に話し方、動き、服装など)に拘っている。時代劇に精通しているわけではないが世界観に忠実に創作されている迫力を感じた。普段小劇場で観劇しないものにとって、この場でこのように丁寧に創作する作品と出会えるとは驚きと共に喜びがあった。世界観に拘っているからこそだが、言葉が古く何を話しているのかわからない所があった。自分よりも江戸時代の知識がないものなら更に言葉は複雑だろう。敷居は高くなるが、だからこその完成度。
質の高い良いものをみた。


〈にほひさま〉

一人一人の動きを細かく拘っている事を感じた。具体的にいうと回想の場面。また布による胎児の表現が面白い。
実際に見たことはないが大阪の日常で行われているかのような一幕であった。家族愛、日常を最も尊ぶ価値観が描かれていた。大阪を紹介する演劇があるとすれば、コレはその一つといえる。ただ大阪の文化や言葉に親しみを持っていない人には疑問が思い浮かぶことがあるかもしれない。

【話し手】後藤維摩

【聞き手、編集】容原静(カムパネルラ)

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