RIVALS EYE【第六節:D地区】

2024年08月30日

RIVALS EYEとは

ライバル達が熱いホンネをぶつけ合う

30リーグ2024参加団体による公式戦の観戦レポートです

今回は第六節『21世紀のキリン×にほひ』を

D地区がレポート

はたしてライバルはこの試合をどう観たのか?

21世紀のキリンさん「お初官兵衛 浮名の桟橋」

有名な「曽根崎心中」を題材にした落語「お初官兵衛」の物語。
まさしく「純愛の物語」とでもいうお芝居でした。
柳橋の芸者と船頭が雨に降られて船を停めるところから始まりました。
始まってすぐに目を引いたのは船頭の方の身体使いでした。
とにかくマイムが上手いの一言。どこに何があるか、今何をしてるのかが言葉に出さずとも伝わってくるのは素晴らしかったです。
二人の会話がゆったりと進んで行き、お互いに恋慕の感情が見え隠れしていくのもお約束ではありますがそれがまたやきもきしつつも楽しいお芝居でした。


にほひさん「あんずの誕生日」

歪な家族の誕生日会のお話。
ギクシャクした空気に少し空回りしているお父さんにお兄ちゃんにお姉ちゃんに妹、みんなで作り出している雰囲気が妙なリアルを感じました。
母がいない空間で仏壇に向かって手を合わせているので死別したのかな?と思いきや死別したのは短い生涯を終えた妹という予想しなかった展開に驚きつつも不穏な空気に…。
夢にうなされている妹が見たものが本当に望んでいるものなのかは不明ですが、こうありたかったという願望なのかなぁと個人的には思いました。
夢から覚める前の演出が好きで、繭?に包まれながらの心情の吐露が心に来るものがありました。
個人的に疑問だったのがラストシーンのみんなでバースデーソングを歌っているところで全員の名前を呼ぶシーン。
あれは妹の、知らない思い出に包まれた家の家族の一員になりたかった願望なのかなぁと思いましたが正解なのかはわかりません…。

熊猫(D地区)

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